鍼灸の歴史
古代中国医学が実際に体系づけられたのは、春秋戦国時代の末期(B.C.320〜B.C.250)であり、ついで秦・漢の頃 になって完成されたものと推定される。この様に中国で発達した鍼灸施術が、わが国に伝来したのは、西暦562年(大和時代)と伝えられる。以来、日本・中国で脈々と伝統は受け継がれ、戦後になり諸先輩方により多くの研究がされ、最近では1971年中国における鍼麻酔の発表以来、1977年エンドルフィン、エンケファリンという脳内モルヒネ様物質が発見され、鍼刺激とこれら脳内モルヒネ様物質との関係及び鍼灸刺激と中枢神経との関わりについて研究が進められ、今や副作用のない安全な医療として世界的な認知を得ています。
鍼灸施術の意義
伝統的な鍼灸施術は、陰陽五行、臓腑経絡を対象として疾病を診断し、虚証・実証に応じて、補・瀉の手法を用い、気、血の循環をただし、全身の機能を調節し、自然治癒力、免疫力を増強することにより病気を治そうとするところにあります。よって腰痛、頚、肩の痛み、スポーツ障害等の筋骨格系の症状に限らず神経的、内科的な様々な疾患にも対応できるのです。
健康と疾病との可逆性
東洋医学の古典には、「上工は未病を治し、下工は病を治す」(工は医の意)という言葉がある。健康が傾斜してくると、第一に感覚異常、次に機能異常が起き、伝染の危険にさらされ、最後に器質変化に及ぶ。回復する場合にも、この順序をたどる。現代医学は器質変化を主目標とし、最近は機能検査が進歩しているが、感覚の異常については無関心である。
鍼灸の適応症
鍼灸の治療対象となる疾患は、WHOで決められていますが、当院では下記のような症状や疾患の人が、治療を受けられておられます。
神経系疾患・・・・・脳梗塞後遺症・半身不随・言語障害・顔面神経麻痺・三叉神経痛・腰痛
坐骨神経痛・腕神経痛・肩こり・神経性頭痛・偏頭痛・後頭神経痛・むち
打ち・寝ちがい・肋間神経痛・神経炎・めまい・乗り物酔い
運動器系疾患・・・五十肩・各種腱鞘炎・弾発指・各種スポーツ障害・膝痛・股関節痛・関節
炎・関節リウマチ・筋肉リウマチ
婦人科系疾患・・・更年期障害・子宮内膜症・子宮筋腫・冷え症・不妊症・生理痛・生理不
順・月経困難・月経過多・無月経症・つわり・妊娠腎
消化器系疾患・・・慢性胃炎・急性胃炎・胃、十二指腸潰瘍・胃痙攣・胃酸過多・食欲不振
便秘・下痢・痔・大腸炎・潰瘍性大腸炎・口内炎・消化不良・肝機能障害
泌尿器系疾患・・・腎炎・尿道炎・慢性膀胱炎・前立腺肥大・性的ノイローゼ
内分泌系疾患・・・貧血・バセドウ病・糖尿病・自律神経失調症・膠原病・リウマチ
小児疾患・・・・・・・夜尿症・夜泣き・かんむし・小児マヒ・小児喘息・消化不良・慢性中耳炎
アトピー性皮膚炎
呼吸器系疾患・・・感冒・咳・痰・気管支炎・気管支喘息
眼、耳鼻科系・・・・白内障・緑内障・眼瞼下垂・仮性近視・ドライアイ・眼精疲労・糖尿病性
疾患 網膜症・難聴・耳鳴り・メニエール症候群・アレルギー性鼻炎・扁桃炎
歯痛
外科系疾患・・・・・しもやけ・打撲・捻挫
その他・・・・・・・・・がんの化学療法に伴う吐き気・疲労・倦怠感・円形脱毛症・各種慢性病
難病・肥満症、その他
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